フィカス・ウンベラータの育て方【葉の不調編】について記載しています。
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葉の調子が悪い
葉に問題が生じたときの症状別の内容を記載しています。私が遭遇した症状+調べていて気になった症状が主に記載されています。可能な限り画像を貼り、参考になりやすいように心がけます。画像の提供などしていただける方は、Twitterなどから連絡いただけると非常に有難いです。
新しい葉がボコボコしている
見た目はちぢみほうれん草のようにちぢんているように見えますが、これは正常です。2~3日すると外周から普通の葉のように展開していきます。
葉に穴が開いている
穴の形状がギザギザの場合
ギザギザの場合は虫食いの可能性もあります。目で見える大きさの虫なので、見つけて捕殺しましょう。
綺麗な穴の場合や切られたような穴の場合
- 生長時の擦れが原因
- 葉が作られる時にうまく剥離しなかった(蕾の皮も)
新芽からの生長時に擦れたり、何かに引っかかったりしていたなどで、その部分の成長が遅れ(止まり)、周りの成長に間に合わずに穴が開いてしまうことがあります。
対処方法
ありません。どんどん葉がでますので、多少の穴や傷は問題ありません。逆に葉を切りすぎると良くないのでそのままにしてあげましょう。
白い斑点もしくは黄色の斑点が出来る
小さな点(1mm以下)である場合
大きくなった後の葉には点状の模様(色が白っぽい点)が出ます。これはウンベラータの特長です。問題はありません。新しい葉にはありませんが、大きく生長するにしたがってポツポツと出てきます。
範囲が大きい、葉全体である場合
- 他の葉に栄養を取られている
- 日照不足
- 寿命
- 葉焼け(急に直射日光に当てたなど)
- 斑点性の病気
→次項を「斑点性の病気(カビ類)」を参考にしてください
対処方法
まずは様子を見ましょう。
【新しい葉の場合】
他の葉に栄養を取られている、もしくは日照不足が濃厚です。
新しい葉の展開に栄養を取られていて色が抜けている場合は、仕方ないです。。。
日照不足の場合は、部屋の明るい場所に置いてあげるようにしましょう。間違っても急に直射日光の下には置かないでください。葉が紫外線に慣れていないので葉焼けして枯れる場合もあります。
【古い葉の場合】
葉の寿命の場合、徐々に葉全体が黄色くなります。自然に落葉しますので、それを待っても良いと思います。
単純な葉焼けの場合がほとんどだと思いますが、日に当てた記憶もないのに他の葉も次々に同じようになる場合は、細菌性もしくはウイルス、カビ等の可能性があります。その場合、農薬(ベンレート水和剤)などで消毒する必要があるかもしれません。木酢液でも代用出来たりしますが、農薬も木酢液も使用には注意して吸い込んだり、皮膚に付いたりしないようにしましょう。
縁の黒い斑点が出来る
斑点性の病気で観葉植物の場合、基本的にはカビ類の病気と思っていてよいと思います。名前は斑点病、葉枯病、うどんこ病、べと病、黒星病などいろいろとあり、症状やカビや菌の種類によって名前が分かれていたりします。これらは基本的には葉が生い茂っていて湿度が高めだったり、空気が澱んでいていたり、地面からの跳ね返りが葉に掛かっていたりしていると発症することが多い病気です。適度な葉の密集状況にし、適度な風があり、葉に跳ね返りが掛からないところに置くようにすれば予防・回避できる確率も高くなります。(適度ってのが一番難しいのですが。。。)
この病気は、一度斑点が出るようになってしまった場合は治りません。残念ですが、その葉は早めに切り取ってしまいましょう。病気になった葉からはカビ類の胞子、菌がどんどん飛散して他の葉に移ります。株の損切りと一緒で早めに対処することで被害を最小限に抑えることが出来ます。。
我が家のウンベラータ:葉焼けor斑点性の病気
我が家のウンベラータは、褐色の小斑点から始まりました。参考になるかはわかりませんが、これはおそらく葉焼けです。
ただ、葉焼けだとは思うのですが、過去にアボカドを栽培した時に同じような症状で悪化し枯れたことがあったので、発見した当日にベンレート水和剤を塗布しました(本来は散布が好ましいのですが、場所がなかったので…)。ベンレート水和剤は浸透性もあるようなので、予防と治癒の効果に期待したいところです。
白っぽいモヤ状の斑点が出来る
うどんこ病
白い綿状や白い粉状の物が付着している場合、うどんこ病の可能性が非常に高いです。拭けば取り除けるような付着物だとほぼ100%そうでしょう。
梅雨時、秋雨時など雨の多い時期に発病が拡大します。また降雨が当たる場所や葉上から散水したりすると発生しやすくなります。その他、排水不良や常に湿った土壌で栽培している場合や風通しが悪い場合も発生しやすいので、そういった環境を避けるようにすることがまず第一です。
対策・予防策
ベンレートは一応、予防と治癒の効能があります。治癒については初期症状の回復なので、大きくなってしまったものを回復させることは難しいかもしれません。
ダニコールやベニカXなどの殺菌剤を噴霧することで予防できます。土に近いところに葉があったりする場合は、散布することで予防ができます。
古い葉が黄色くなる
葉の老化(新陳代謝)
その葉が全体的に黄色くなっている場合は、葉の寿命で落葉する生理現象です。枝葉の部分も元気がなくなってきて下向きになっています。栽培開始初期の葉なので、ものすごく小さいです。また、その他の葉の陰にあって日当たりもよくないですし、古い葉を維持するよりも新芽を出したほうが効率的という植物の判断なのでしょう。
対処方法
生理現象なので、落葉するまで待ってあげましょう。大きな葉が黄色になるので、見栄えが悪い場合は切っても問題ないと思います。ただし、幹の近くで切る場合、切り口から病原菌等が侵入する可能性がありますので、トップジンなどの切り口癒合剤を塗ってあげるのが植物想いの行動です。自然に落葉した場合は、切り口癒合剤の塗布は不要です(心配なら塗っても良いです)。
注意点:切り口から白色の樹液が出ますので、それに触れると皮膚が弱い人はカブレる場合があります。ティッシュ等で拭くか水で少し流して収まるまで待ってから塗布してください。
新芽が丸まる
成長の過程
成長が盛んな場合、葉が丸まることがあります。下のように丸まっているのであれば、一晩立てばピンと直っています。この写真は夜ですが、朝には葉は伸びている状態でした。
対処方法
あなたが出来ることはありません。温かい目で見てあげましょう。ウンベラータのことを忘れて寝て起きれば巻きは治っていると思いますよ。
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